CM動画の制作会社ランキング12選|制作の流れや費用を紹介
CM動画制作のポイントは、ターゲットに合わせた魅力的な映像で、商品やサービスのメリットを直感的に伝えることです。実写からアニメーション、さらには両者の組み合わせまで、目的や訴求したい内容に応じて最適な手法を選びましょう。
制作会社選びにおいては、実績や提案力、予算との相性を確認し、効果的なCM動画作りのスキルについてチェックしましょう。この記事では、CM動画制作の目的、種類、おすすめの制作会社、制作の流れを解説し、あなたのビジネスの認知度向上に貢献します。是非、最後までお読みください。
目次
CM動画の活用目的とは?
広告の目的は「認知」、「ブランドイメージ」、「売り上げ」を向上させることです。CM動画を活用することで、商品やサービスの魅力を直感的に伝えられます。見込み顧客が商品をやサービスを使って得られるメリットやイメージを映像で提供できるからです。
テレビや動画プラットフォームなどで、視聴者が受動的に情報を受け取る「後ろもたれ視聴」の特性を活かし、幅広い層に情報を届けられます。また商品やサービスを訴求したいターゲットに合わせて提供することが大切です。
商品・サービスのブランディング
一般財団法人ブランド・マネージャー認定協会では、「ブランド」を「ある特定の商品やサービスが、消費者・顧客によって「識別されている」とき、その商品やサービスを「ブランド」と呼ぶ。」と定義しています。
CM動画を商品やサービスのブランディングに用いると、視聴者にブランドイメージを印象付けられます。心に訴えかける要素を取り入れた動画は、見込み客に強い印象を残すため、ブランドの認知度向上が可能です。
例えば、食品であっても、朝食に向いているのか夕食に向いているかで制作する映像は異なります。ビジネスツールのブランディングであれば業務の効率化により仕事が早く帰れることを訴求する内容になるでしょう。
退社時間が早まり、自宅での時間を使えたり、同僚と食事をする時間が取れたりといった映像でイメージを伝えます。
新商品や新サービスの認知度拡大
見込み客は、知っている商品やサービスの中から購入対象を選びます。商品名やサービス名を動画やキャッチフレーズと合わせて視聴者に届けましょう。
優れたキャッチフレーズは視聴者に記憶を促すため、認知度を高めるうえで有効です。注意すべきポイントは「知名度」との違いです。知名度は知っているだけに留まりますが、認知度は商品やサービスの内容まで理解している違いがあります。
CM動画内で、商品やサービスのメリットや他社との違いを意図的に伝えられるようにしましょう。知名度を向上させつつ、ターゲットには認知度を向上させるような動画設計が必要です。
潜在顧客へリーチしたプロモーション
潜在顧客に向けた施策は、企業の成長に直結する重要な戦略です。潜在顧客とは、自社の商品やサービスにまだ認知がない顧客です。適切なアプローチによって興味を持ってもらえます。潜在顧客への顕在顧客とはニーズが異なる場合があります。
他方で、新規顧客の開拓や新たな顧客層との信頼関係の構築が可能です。CM動画を活用することで、潜在顧客が抱える問題に焦点を当て、商品やサービスが問題への解決策となることを訴求できます。
インバウンドマーケティングやアウトバウンドマーケティングなど、潜在顧客に合わせた多様なアプローチ方法を駆使しましょう。潜在顧客のニーズを顕在化させることが、成功のポイントです。潜在顧客への効果的な訴求によって競争率が低い新しい市場を開拓し、企業の成長を加速できます。
CM動画の種類
CM動画にはさまざまな種類があります。それぞれの目的やメッセージに応じて選びましょう。動画の種類には、実写、アニメ、またはそれらを組み合わせたものがあります。広告の目的や訴求したい商品やサービスに合わせて、動画の種類を選ぶことが大切です。
動画を投稿するSNSプラットフォームごとに、視聴者の特徴が異なります。視聴者の特徴が異なると、適切な動画の長さや構成が変わってくるので、プラットフォームや視聴者をふまえた設計が求められます。
実写のCM動画
実写のCM動画では、商品やサービスのリアルな使用シーンや活用方法を伝えられます。視聴者の感情に訴えかけるストーリーテリングや、商品の特徴を際立たせる演出を通じて、実写動画の制作を行いましょう。
例えば、食品の魅力をうまく伝えるために、食品の場合には料理を美味しそうに食べる俳優を用います。また、シャンプーのCMでは、綺麗な髪を強調した女優が映る映像を利用して、視覚的に訴求します。
ただし、撮影に費用がかかったり、一度撮影した映像の修正ができなかったりといったデメリットには留意しましょう。天候によって左右される、撮影とは別に編集が必要などの手間やリスクもあります。
アニメのCM動画
アニメのCM動画は、表現力の幅が広く、商品やサービスのコンセプトを分かりやすく伝えられます。図やグラフを用いた説明に適していて、架空のケースを活用した説明がしやすいです。
実写よりも修正が柔軟な面もありますが、修正が多いと費用が過大になる可能性もあります。実写ではできない表現ができたり、出演者が不要だったりといった点も魅力です。
他方で、リアリティや臨場感を与えるという意味では実写には劣ります。高級感のあるブランドイメージや使用感が大切な商品に対しては、訴求力が足りないでしょう。
アニメ・実写を組み合わせたCM動画
アニメと実写を組み合わせたCM動画は、実写の映像にCGやアニメーションを組み合わせたCM動画です。臨場感のある面とファンタジーの両面を併せ持つことで、視聴者にインパクトを与えられます。
Sky株式会社の事例では、実写とCGアニメーションによる演出で近未来的な表現がされています。サントリーホールディングス株式会社の「ほろよい」という商品の事例では、車窓からの景色がCGアニメーションで表現されています。
CGアニメーションを活用することで現実にはない空間を表現しています。アニメと実写の組み合わせの最大のメリットは実写、アニメそれぞれだけではできない映像表現です。
アニメと実写の使い分けのポイント
実写は、商品や店舗といった臨場感やリアリティを伝えたい場合に向いています。ほかにも、会社や学校の紹介といった募集にも最適です。また、旅行やイベントなど体験が重要なサービスの紹介にも活用できます。
一方、アニメは図やグラフなど複雑な情報や数字を使って説明したい場合に有効です。商品や工場の機能や構造の説明ではアニメーションを用いた方が分かりやすくなります。
ターゲットを明確にし、訴求したいポイントを明らかにするなかで、アニメと実写を効果的に使い分けましょう。どちらかを決めきれない場合には、企画段階から制作会社へ相談するのも有効な方法です。
CM動画におすすめの制作会社12選
本章ではCM動画を制作するおすすめ制作会社を10社紹介します。それぞれの制作会社に特徴や実績で違いがあるため、複数の会社を比較するのも重要です。最終的に担当者との相性などもあるため、ビデオ会議や対面での打ち合わせを通じて検討するのもおすすめです。
ここでは以下の制作会社10社について紹介します。どの制作会社が適しているかを検討する参考にしてみてください。
- エヌフォース
- ムーバル
- LOCUS
- プルークス
- zFilms
- STAYGOLD
- EYEZEN
- ウッズ
- 高映企画
- VECKS
- seveN Swell
- ユーツー
エヌフォース
映像制作、SNS運用、キャスティング事業、メタバース事業を持つ会社です。特に、CM動画やプロモビデオ制作では、最新技術で高品質な映像を作ります。企画段階から相談することで、クライアントのニーズを深く理解し、緻密にプランニングします。
実写動画、アニメーション動画、マンガ動画の制作など幅広い種類の動画制作に対応できます。商品紹介、企業説明、YouTubeコンテンツなど幅広い映像制作の実績があります。SNS運用やキャスティングの代行もおこなってます。
CM動画制作を検討している方はエヌフォースへお問い合わせください。
<お問い合わせはこちら>
ムーバル
業界トップクラスの実績を持つ動画制作会社です。ベンチャー企業から大手企業まで300社以上、1,000件以上のプロジェクト実績を誇ります。コストパフォーマンスが高く、顧客満足度は97%に達しています。
プロモーションやイベントのような集客を目的とする動画から、マニュアル動画やIR動画などの情報提供を目的とする動画まで対応できます。実写動画もアニメ動画も制作実績があるため、視点の広い検討が可能です。
SNSやWEBサイトなど広告媒体ごとにディレクターを保有していて、目的に合わせて多様な動画制作ができます。アジア13ヶ国、1,000名を超えるクリエイターのコネクションを持ち、施策に合わせて最適なチーム構築も可能です。
LOCUS
2010年創業で、動画制作・映像制作・マーケティングを手掛ける業界のパイオニアです。
2,000社以上のクライアントとの取引実績と、20,000本以上の動画制作実績があります。800名以上のフリーランスを保有し、毎月1,500以上の動画を企画・制作しています。
YouTubeチャンネルコンサルティングやテレビCM制作サービスなど、動画に関わる幅広いサービスを提供しているのも特徴です。業界黎明期からの信頼と実績、本質的な課題解決を実現する総合提案力、表現力豊かなクリエイティブ制作を持ちます。
幅広いソリューションと価格の柔軟性が強みです。リピート率は70%以上と高く、ビジネスツールとしての映像制作だけでなく、動画活用においても多くの信頼を得ています。
プルークス
2015年に創業し、2,000社6,000本以上の制作実績があります。2018年からJCOM株式会社の子会社になりました。
企画から動画制作をおこない、打ち合わせから絵コンテ作成、撮影から制作まで一貫したサービスを提供しています。広告運用のサービスではバズ動画が強いです。バズ動画とはSNSで急速に拡散され、短期間で大量の視聴者数や共有を獲得する動画のことです。ライブ配信、YouTubeやTikTokのコンサルティング、運用代行も対応しています。
バズを用いた動画マーケティングを検討している方には適した制作会社です。
zFilms
「Power Your Story」をスローガンとしているzFlimsは、映像を通じたストーリーテリングを大切にしています。ブランドの設計から動画制作までおこなう会社で、VFXやXRも活用し、最適なデザインを提案してくれます。
豊富な機材とスタジオ、編集スキルを駆使して視聴者の記憶に残る動画を制作しています。臨場感のある実写広告の制作が強みです。インパクトのある実写CM動画を検討してる方は相談してみてください。
STAYGOLD
タイ、マレーシア、台湾、サウジアラビアといったアジア諸国にスタッフが在籍しています。多言語サイトや越境ECサイトの制作を得意とし、海外へのプロモーションをおこなっています。
WEB制作の会社ではあるものの、動画撮影から制作もおこなっています。YouTube向けやオリジナル動画の制作にも対応しているため、海外向けの商品やサービスの訴求にはおすすめです。グローバル市場に向けたCM動画を検討している方は相談してはいかがでしょうか。
EYEZEN
企画から制作、編集やCGなどを手がける総合制作会社です。テレビCMからMV、ドラマやCG・アニメーションなど多岐にわたります。ドローン撮影を取り入れた動画制作の実績もあります。
スポーツやライブ中継、配信の対応も可能です。各ジャンルに熟練したスタッフが在籍し、制作のワークフローを社内で管理しています。そのため、スピード感とコストパフォーマンスを最大まで引き出せます。
EYEZENは「撮影部」から始まった会社のため、映像撮影に課題感を持っている方はぜひ相談してみてください。
ウッズ
福岡県福岡市と大阪府吹田市に拠点を持つウッズは、拠点ごとに担当業務が異なるのが特徴です。福岡ではCM・WEB・テレビ番組の撮影や映像制作をおこないます。大阪では、イベントの映像中継や配信、音響機器のレンタル業務をおこなっています。
ウッズの特徴は音響や劇場プランニングに強いことです。音楽や音声、演奏に関心のある方で、大阪府または福岡県の方はCM映像の制作の相談をおすすめします。
高映企画
創業1978年の高映企画は、映像制作全般に関する人材を持っていることが強みです。映像を中心とした広告全般を取り扱い、企画から撮影、制作まで対応。テレビCMやWEB広告の映像制作の実績が多数あります。
1983年から2023年までの間に124の広告賞の受賞実績を誇ります。テレビを観る方でもYouTubeなどの動画プラットフォームしか利用しない方でも観たことのあるCMがあるでしょう。実績のある制作会社を最優先に検討されている方はぜひご相談をおすすめします。
VECKS
年間1,000以上の映像を制作しているVECKSは、映像クリエイターが多数所属する制作会社です。CM動画やPR動画、テレビ番組やSNS動画、エンタメコンテンツなどを幅広く対応しています。
広告動画に対するコンセプトに「つくっただけで終わらせない」を持っていて、広告運用の支援もおこなっています。CM動画やPR動画、プロモーション動画が強みです。テレビのみでなく、WEBやサイネージで視聴する動画も制作しています。
エンターテインメントも強く、LIVE収録やMV、販売用Blu-rayやDVDも対応しています。テレビCMからサイネージなどWEBに留まらない広告を検討している方は相談してみてください。
seveN Swell
北海道を中心にTVCMの制作実績を持つ映像制作会社です。
TVCM以外にもMV、PV、ウェディングなどの制作実績があります。
ユーツー
企画段階から編集作業まで、映像制作の全てを一貫したクオリティ管理により 使用用途に合わせた効果的な映像制作を提供しています。
プロダクションでありながら、オフラインからグレーディング、オンライン、MAまで一貫した制作環境を有していることが強みです。
CM動画を制作会社に依頼するメリット
CM動画を制作会社に依頼するメリットは多岐にわたります。まず、商品やサービスをどのようなターゲットに向けて広告するかによって企画を一緒に検討してくれます。企画、撮影、制作に一貫して関わってもらうことで、最終的な成果物の品質が高くなるのもメリットです。
次に納期が守られることです。撮影スケジュールに不測の事態で遅延が生じても、編集や制作の段階で納期を守る対応をしてくれる場合があります。機材の代替や経験も豊富で、迅速な対応をしてくれます。
最後に社内リソースが不要なことです。映像制作に自社のスタッフを対応させると、人的リソースを割いてしまいます。専門的な経験を持つ会社へ依頼するよりも効率的で、かつ自社の手間や時間を使わないのも大きなメリットです。
CM動画を活用したプロモーションや認知の向上を検討する際には、制作会社へ企画段階から相談することをおすすめします。
制作会社の選び方のポイント
本章で紹介するCM動画の制作会社を選ぶポイントは以下の4つです。
- CM動画制作の実績
- CM動画制作の企画の納得感や整合性
- 制作費用が予算に見合うか
- 効果測定などのアフターサポートがあるか
各ポイントは、商品やサービスとの相性や視聴者が利用する媒体との相性を確認することです。選び方のポイントを把握することで、優先順位を把握する必要があります。納期が最優先なのか、費用が最優先なのか、動画の活用シーンにも含めた検討をしてください。
CM動画制作の実績
動画がマーケティングの主流になってから、制作会社は増加の一途をたどっています。実力はさまざまなので、制作会社の実績確認が大切です。制作会社のほとんどが過去の実績をポートフォリオの形式で公開しています。
制作物の実績を確認することで、高品質のCM動画を選定可能です。また、どのようなCM動画を制作した実績があるかも読み取れます。商品やサービス、ターゲット層に合ったCM動画の雰囲気に近い実績を持つ会社を選んでください。
実績が多い、歴史が長いという基準も大切ではありますが、最終的には信頼関係を構築できるかは大切な確認事項です。真摯に対応してくれる制作会社を選ぶためにも過去のクライアントの確認も必要です。
CM動画制作の企画の納得感や整合性
動画の種類にはさまざまあり、実写やアニメといった種類だけではありません。ドキュメンタリー風なストーリーを持つ動画や、アニメーションを用いた説明動画があります。
制作会社がどのような動画を得意としているか、制作会社の得意な分野と依頼したい動画が合致しているかを確認しましょう。制作会社の提案力や企画力、専門的な知識レベルの高さも、あわせてチェックしてください。
商品やサービスの詳細、ターゲットや動画の目的などのヒアリングをもとに、納得感のある構成案をだしてくれる制作会社を選びましょう。提案力や企画力のある会社であれば、打ち合わせの段階で絵コンテなどをもとに目的に合った動画制作の提案を受けられます。
制作費用が予算に見合うか
CM動画の制作を依頼する際に、見積もりが詳細で明確かどうかは重要です。制作会社から見積もりを受けた際、価格のみを比較するのではなく各項目の内訳があるかもポイントです。例えば、実写撮影の場合に出演者やカメラマン以外にも監督やメイクなども必要になります。
ほかにもロケ地、機材、音響、キャストや交通費といった経費がかかるため、契約時点での金額に詳細がない場合は撮影後に予算オーバーになりかねません。不測の事態が発生した際の費用などオプション料金を提示してくれる制作会社がおすすめです。
効果測定などのアフターサポートがあるか
制作会社がCM動画を作って終わりとならないかどうかを確認しましょう。CM動画の目的はマーケティング施策にあります。「認知」、「ブランドイメージ」、「売り上げ」の向上を意図した販売促進活動です。
制作会社を選ぶ際には、CM動画の費用対効果がどの程度あったかを測定してくれる会社を選んでください。マーケティングに関する知識や経験をもとに、目的に沿った動画制作をしてくれるでしょう。納品後にも、予算内で柔軟に修正対応してくれる会社を選ぶのも一案です。
CM制作費用の目安
CM動画制作は企画・プランニングで10万円~30万円、撮影で20万円~80万円かかります。編集に20万円~40万円が必要です。電車内のモニターで放送されるトレインチャンネルは音声がなく、アニメーションやスライドのみで10万円~30万円です。
一般的なCM動画の制作は100万円以上必要になり、出演者のキャスティング、ナレーションや音声の効果を加えると最大で500万円前後かかります。テレビCMを代表とした機材や設備、出演者を充実させたハイクオリティな動画制作には500万円を超えることがあります。
WEB動画で出演者も自社内、もしくはアニメーションであれば、制作費用は10万円~30万円の範囲になります。ただし、広告の長さや制作にかかる時間が長時間かかる場合や難易度が高いCGなどを依頼するとさらに費用は高くなります。
CM動画制作の流れ
CM動画制作の流れは、動画の内容によって流れは多少異なります。ただ、全体的な流れは実写の動画制作もアニメーションの動画制作でも同様です。主な流れは以下の通りです。
- CM動画制作の企画
- 台本・絵コンテ制作
- 素材の撮影や制作
- 映像の編集
- ナレーションやテロップなどの効果を追加
- 納品・公開
- 効果測定や次のコンテンツの企画
本章ではステップごとに詳細を説明します。
CM動画制作の企画
CM動画を制作するにあたり、制作会社と一緒に企画を練ることは重要です。企画段階で検討すべきことは以下の通りです。
- CM動画でアピールしたい目的(商品やサービス)
- CM動画で訴求するターゲット層
- CM動画制作にかかる費用
- CM動画を通じて訴求したいメッセージ
CM動画制作を依頼する会社には、どのようなCMを作りたいのかと同時にCMを作る目的や背景、想いを明確に伝えてください。上記の情報を整理して伝えていれば、制作会社側からは意図した提案がされる可能性が高いです。
台本・絵コンテ制作
企画書に合意したあと、台本や絵コンテ制作に進みます。制作会社から企画のテーマやメッセージを具体化させるために台本を固めます。絵コンテを作成して、動画の細かいカットについての認識を合わせて台本を完成させます。
絵コンテとは、動画のカットを大まかに絵で表現し、クライアント側と制作会社側で合意形成を取るために使われる4コマ漫画のようなツールです。絵コンテは必ず画像や絵というわけではなく、ビデオコンテやモックと呼ばれる仮で制作された動画を用いる場合もあります。
台本制作のフェーズでは中核となる設計を詰める工程です。クライアント側と制作会社は認識のズレが起きないようにコミュニケーションを重ねて成果物の認識を合わせていきます。台本を作る段階でナレーションやBGMの想定も決定されます。
素材の撮影や制作
実写の撮影の場合にはスタジオによる撮影と、外でのロケーション撮影があります。もしくは、屋内に準備されたセット内での「ロケセット撮影」もあります。いずれの場合でも撮影場所の確保が必要です。出演者がいる場合には、撮影の段階でキャスティングされます。
また、アニメーションの場合には素材の制作がおこなわれます。台本・絵コンテ制作のフェーズで合意形成した内容が具体化する段階です。
映像の編集
実写動画の場合、オフライン編集・オンライン編集というフェーズがあります。オフライン編集は、全体をざっくりと把握するための編集です。オンライン編集では、テロップや文字、イラストを加えるなど、より細かい仕上げをおこないます。オンライン編集が完了したあとは、大きな修正が難しくなります。
アニメ動画の場合、縁コンテ・台本に基づいてアニメーション全体を制作します。修正を要望する場合には編集のフェーズ中に依頼してください。テロップやBGMを加えたあとでは前のフェーズで依頼するのと比べて、修正に時間が多く必要です。
ナレーションやテロップなどの効果を追加
実写動画でいうオンライン編集の最終段階です。BGMやナレーション、効果音など音声全体の仕上げ段階です。MA編集、Multi Audioと呼ばれるフェーズで音声を完成させることで動画全体は完了します。
CM制作におけるナレーションの重要度が高い場合には、依頼者側もナレーションの収録に立ち合うケースもあります。CM動画によるメッセージを伝える重要な部分であり、一度確定すると、修正に時間や費用が必要です。そのため、慎重なチェックが求められます。
納品・公開
制作会社で動画制作が完了すると、依頼主に確認依頼が送られます。依頼主は動画データを細かくチェックし、修正箇所の有無を制作会社へ回答しましょう。
チェックが完了すると、納品となり広告媒体へアップロードされます。WEB動画広告であれば、WEBページ上に公開され、YouTube向けのCM動画ならGoogleへアップロードします。
効果測定や次のコンテンツの企画
動画が公開されたのちに、CM動画による反響を測定しなければなりません。一度動画を作ったら終わりではなく、費用対効果を検証します。CM動画公開後に得られるフィードバック情報を元に、次のコンテンツ企画を検討しましょう。
重要なのは、「認知」、「ブランディング」、「売り上げ」の向上に寄与したかを測定することです。制作会社と一緒に企画段階からマーケティング施策を検討し、効果測定を適切に実施してもらってください。
CM動画制作はエヌフォースにお問い合わせください
エヌフォースでは、企画の立案・提案から撮影・編集、効果測定や動画マーケティング施策まで対応します。SNS動画広告の実績と経験があり、多くのクライアント様からの信頼を得ています。
エヌフォースの強みは、テレビCMやデジタルサイネージ媒体への掲載から、WEB広告やSNS動画広告まで幅広いご要望にお応えできることです。CM動画での広告をご検討の際にはお気軽にご相談ください。
守田 勧 もりたかん Morita Kan
株式会社エヌフォース 代表取締役/協同組合日本映像事業協会 正組合員 広報委員[略歴/プロフィール]
2012年都内のフォトスタジオで働き始める。その後、スチール/動画撮影のディレクション・カメラマンを経て、2016年に株式会社エヌフォースを設立。動画制作、SNS運用(YouTube、X、Instagram、Facebook、TikTok、LINE)、キャスティングを行う。大日本印刷株式会社、ソフトバンク株式会社、株式会社東芝など上場企業からベンチャー企業まで累計3,000本以上の映像制作を手掛ける。2024年4月より協同組合日本映像事業協会の正組合員となり、広報委員に就任。