Instagramでの動画広告の運用や出し方のポイント!費用やメリット・注意点も紹介
メディアを通じて製品やサービスを消費者に伝える戦略を広告といいます。マーケティングは製品やサービスを提供する際の活動で、消費者とのコミュニケーションや顧客関係の構築を重視する双方向コミュニケーションが基本です。
戦略的に広告・マーケティングを行うことで、企業にとって大きな集客と売上げに貢献できます。近年ではWebやSNSを利用する機会が増えており、広告活動に活用を検討している企業は多いのではないでしょうか。
たくさんのSNSの中でも気軽に利用できるのはインスタグラムです。この記事では、インスタグラムの動画広告の運用や出し方のポイント、費用やメリット・注意点について紹介します。
目次
Instagramとは
インスタグラムは、若い世代を中心に人気があります。日本では3,300万人のユーザーがおり、10~20代女性の利用者数は7~8割、30代女性は5割です。10〜20代男性だと4〜5割程度、30代男性は3割程度の利用者数がいます。
「すぐにその場で」という意味のインスタントと電報を意味するテレグラムを合わせてインスタグラムという名称になっています。その名の通り、写真や動画を撮ってすぐに投稿できます。
写真や動画を加工したり編集したりする機能がついており、他のSNSに比べてシェア機能が少ないのが特徴です。友人同士、同じ趣味や興味をもつ同士のコミュニケーションに向いています。個人だけではなく企業でもインスタグラム導入率が増えています。
Instagramで広告を制作するメリット
インスタグラムでの広告には、どんなメリットがあるのでしょうか。以下の4つのポイントに分けて紹介していきます。
- ターゲティングがしやすい
- インフルエンサーとのタイアップにも相性がよい
- 相対的に低予算で広告発信ができる
- さまざまな形式での広告発信・運用が可能
効果のある広告を出せるように、インスタグラムならではのメリットを把握して企業の広告に活用してください。
ターゲティングがしやすい
広告用の動画を制作する際は、ターゲットの明確化が重要です。インスタグラム広告のターゲティングエンジンは、同じ企業「Meta社」が運営するフェイスブック広告とほとんど同じものを使用しています。
出稿する際の設定項目から詳細に設定できるので、最適なターゲティングがしやすいです。フェイスブックの膨大なユーザーデータを利用できるのが、インスタグラムのメリットのひとつです。企業の思い通りのターゲットに向けて広告を表示させることができます。
特に女性や若年層へリーチしやすいのが特徴
スマホ・ケータイ所有者の各年齢、男女別のインスタグラム利用率は以下のようになります。
年齢 | 男性利用率 | 女性利用率 |
---|---|---|
10代 | 58.6 | 80.4 |
20代 | 42.6 | 75.9 |
30代 | 27.0 | 49.4 |
40代 | 23.1 | 33.3 |
50代 | 29.4 | 27.4 |
60代 | 12.5 | 9.5 |
上記の表に基づくと、10代女性は8割超え、20代でも7割を超えています。若い世代の女性は、ほとんどの人が利用しているのが分かります。
インスタグラムは他の媒体と比べて、圧倒的に若い女性に人気があります。ほかのSNSにはない最大のメリットで、若い女性層に向けた広告ならインスタグラムを活用するべきです。
インフルエンサーとのタイアップにも相性がよい
ビジネスでのタイアップは、異なる企業や団体同士で協力して商品やサービスの宣伝や販売促進の目的があります。差別化や付加価値を高められ、相乗効果もあるのが特徴です。
インスタグラムではブランドコンテンツ広告として、インフルエンサーとタイアップした広告配信が可能です。インフルエンサーに商品やブランド、サービスなどに関する投稿をしてもらうことをスポンサード投稿といいます。スポンサード投稿による動画配信は、認知度を高める効果が期待できます。
そのインフルエンサーを知ってる人、フォローしている人に注目してもらいやすく、信頼感も得られます。インフルエンサーのアカウントで投稿することになりますが、効果測定もできるようになっています。
相対的に低予算で広告発信ができる
インスタグラム広告の費用は、広告形式の種類や目的によって変動があります。しかしYouTubeなどの動画広告よりは比較的低予算で広告発信ができます。
インスタグラム広告の最低出稿金額は、100円とかなり手軽な価格設定から始められます。出稿費用は低すぎると効果が得られにくいです。目安としては最初は1日1,000円〜継続して出稿します。そして様子を見ながら価格を調整していくとよいでしょう。
予算に合わせて柔軟な配信が可能です。広告運用でより効果を出したいなら、予算を高めに設定するのがおすすめです。個人なら1,000円以上、企業では20〜40万円が予算の相場です。
さまざまな形式での広告発信・運用が可能
インスタグラムは、目的に応じてさまざまな形式の広告配信ができます。まずは画像・動画広告・ストーリーズ広告・カルーセル広告という基本的なフォーマットがあります。
カルーセル広告とは、複数の画像や動画をスライドして表示することができるフォーマットです。その他には、ショッピング広告・アンケート広告・ブランドコンテンツ広告があります。自社の達成したい目標に合わせて、柔軟に広告を発信できます。
配信したら終わりではなく、効果的な配信へつながるような改善をする必要があります。4つの課金形態があり、クリック率の改善やクリエイティブを図ったり、ターゲティングやキャンペーン予算の最適化、ハッシュタグの有効活用など運用を工夫するとよいでしょう。
Instagramでの広告の種類
インスタグラムの広告は、種類がとても多いです。目的に合う種類で広告配信をした後も、配信面や課金形態を最適化していきます。そのためには、それぞれの広告の種類の違いについて把握して、適切な選択をする必要があります。
広告運用をしたいと考えても、慣れないうちはどの種類を選ぶべきか迷うのではないでしょうか。そこで、8種類のインスタグラム広告を紹介します。
動画広告
動画広告は、動画とテキストで広告を流せる動画形式です。インスタグラムの他の投稿の間に自然に表示されて、自動的に動画が再生されるため、ユーザーの注目を集めやすくなっています。
動画によるブランドストーリーを構成したり、テロップやエフェクトなどの動的な編集によりインスタグラムユーザーに興味を持ってもらいやすいのが特徴です。最大秒数は15秒で、最大容量は4GBまでとなっています。記載できる場所は、フィード・発見タブ・ストーリーズ・リールです。
画像広告
写真広告ともいい、画像とテキストから構成されている動画形式です。動画のように動きがないので、シンプルで訴求力が強く伝えたいメッセージなどをずっと表示し続けられるのが特徴です。
インスタグラムの写真広告が記載できる場所は、フィード・ストーリーズ・発見タブです。インパクトのある画像1枚にこだわることで、ブランドの認知度向上や商品・サービスのアピールができます。
リンク広告
リンク広告は、CTA(コールトゥアクション)を設定できて、WEBサイトやアプリに誘導できるのが特徴です。予約する・ダウンロード・申し込みなどユーザーのアクションを促すことができるので人気があります。
多くの企業が活用しており、スタンダードな手法になっています。静止画の基本サイズは1080×1080ピクセル・1200×628ピクセル・1080×1920ピクセルの3サイズを用意しましょう。ファイル形式はJPGやPNG、ファイルサイズは最大30MBです。
動画・画像を活用したカルーセル広告
カルーセル広告は、複数の画像や動画、リンクを設定することができるのが特徴です。1つの広告に最大10点表示できます。バリエーション豊富な商品を扱う企業に向いている広告形式です。記載場所はフィード・発見タブ・ストーリーズです。
漫画のコマ送りのような構成にしたり、ユーザーが見て楽しめるような工夫を凝らすことができます。リンク広告でクリック率が低い場合にはカルーセル広告を試してみるのがおすすめです。
スライドショー広告
動画や画像が、自動的に一定間隔の秒数で切り替わっていくのが特徴です。動画素材がなくても、複数枚の画像を動画に編集できる広告形式です。トランジョンというエフェクトを使用することで、画像や音声を自然なつなげられます。
画像の表示時間やBGMの設定もできて、動きがあるので静止画よりも注目してもらいやすいです。複数のメッセージを伝えたり、ストーリー性を持たせることで宣伝効果が高いです。
コレクション広告
コレクション広告は、メインとなる動画や静止画にストーリーズなら2点、フィード投稿なら3点組み合わせて構成ができます。広告画像・映像のタップを促すことで、自然に商品ページへの遷移して販売促進が狙えます。
複数の商品を見せることができて価格も伝えられるので、アパレル・スポーツメーカーなどに向いています。記載場所は、フィード・ストーリーズです。
ショッピング広告(商品タグが付いた広告)
ショッピング広告は、商品タグを設置することができます。広告を出稿するとそのまま商品ページへ移行する「ショッピング機能」を付けられるのも特徴です。
気になる広告から直接商品ページへ移動できるのは、ユーザーにとって手間がかからない便利な機能です。「商品タグ付き広告」と呼ばれることもあります。
有形の商品を扱っていてECサイトなどで販売をしている企業に向いています。記載場所はフィード・発見タブ・ストーリーズです。
ブランドコンテンツ広告
ブランドコンテンツ広告は、インスタグラマーや有名人のクリエイターに自社商品やサービスを投稿してもらう広告形式です。広告効果が高いので、世界中で人気があります。
インスタグラム上で多くのフォロワーを獲得し、トレンド形成やマーケティングにおいて影響力を持つ投稿者を「インフルエンサー」といいます。趣味や興味の似ている方にフォローされている事が多いため、インフルエンサーを活用するとターゲットとするユーザーに情報が拡散しやすいのが特徴です。
インフルエンサーの投稿でも、企業のインサイト機能から効果測定できます。記載場所は、フィード・ストーリーズ・リールです。
Instagramの広告が掲載される場所は?
この項では、さまざまな広告の記載場所について紹介します。インスタグラム広告の記載される場所は1ヶ所だけではありません。
記載される場所は4種類あって、一般ユーザーの投稿やストーリー、リールなどの中に自然に表示されます。それぞれの特徴があり、アプローチが変わってくるので上手く活用しましょう。4種類の特徴を紹介します。
フィード(ホーム)
フィードとは、インスタグラムのホーム画面のことを指しています。好きな物や人物を見つけコミュニティを広げられます。
静止画・動画の投稿をプロフィール画面から閲覧でき削除しない限り消えません。ビジネスで活用するなら独自性のあるフィード投稿でブランディング効果を発揮します。フィードのメリットは以下の通りです。
- キャプション、ハッシュタグを付けられる
- 画像の複数投稿ができる
- アカウントをタグ付けできる
- 位置情報を追加できる
- ライブ配信を告知できる
発見タブ
発見タブとは、ユーザーがフォローや「いいね」をしたアカウントに基づいたおすすめの投稿が自動で表示されるページです。発見タブに表示させるためには、以下のようなコツがあります。
- 何度も見返したいと思えるような保存される投稿を作る
- アカウントのジャンルをはっきりさせる
- できるだけ毎日投稿するして投稿数を増やす
- 「いいね」やコメント返しなどコミュニケーションをとる
ストーリーズ
ストーリーズは丸いアイコンで表示されて、タップすることで閲覧できます。60秒以内のショート動画は24時間で消えてしまう一方で、ストーリーズ投稿は24時間経過しても残ります。
最低100円から出稿できて、低予算でスピーディーに広告発信ができます。ストーリーズ投稿にアクション設定なども付けることで自然にWEBサイトへの誘導が可能になります。
リール
リールはインスタグラムの新機能です。動画にエフェクトや音楽を組み合わせて、15~90秒の縦型の動画を投稿することができて24時間経っても消えません。いいね・コメント・シェア機能もあります。
スマートフォンに最適化した広告形式で、一般のリール投稿の間に表示されます。スマホ画面全体に広告が現れるので視認性が強く印象に残りやすいです。
Instagramの広告運用の手順
インスタグラム広告の制作のポイント・メリット、広告の種類、記載される場所について紹介してきました。実際にインスタグラム広告を出すには、どのようなことから始めたらいいのでしょうか。
インスタグラムは色とりどりのクリエイティブで若者を中心にさまざまな世代を魅了して惹きつけています。うまく運用してブランディング効果や売上げアップに繋げたいものです。運用の手順について5段階で説明していきます。
広告発信の目的を明確にする
どんなメッセージやストーリーを伝えるのか、目的を明確にしておきましょう。この設定によって広告発信の最適化施策が変わってきます。
まずはフェイスブックとインスタグラムのビジネスアカウントを用意します。この2つのアカウント連携が必要不可欠です。
広告制作用の「広告マネージャー」から、「+作成」ボタンをクリックします。その後、広告の目的を選択します。この目的設定によって、広告の種類や広告費用の課金方法が異なります。
ターゲット選定をする
広告の効果を出す上でターゲット(オーディエンス)の選定は重要な部分です。以下の項目でターゲットを設定できます。
- 地域(国・市区町村・郵便番号など)
- 年齢層
- 性別(すべて・男性・女性)
- 言語(例えば日本に住んでいて英語を話している人など)
- 詳細ターゲット設定(ユーザーの趣味、関心、興味など)
- つながり(「いいね」した人など)
広告作成画面の右側にオーディエンスの広さ、潜在リーチ、推定リーチが表示され参考にすることができます。
広告配置場所の設定をする
広告を配置する場所の設定をします。「自動配置」と「配置を編集」から選ぶことができて推奨されているのは自動配置です。
自動配置:システムが広告の効果がより向上する場所に自動的に表示してくれます。慣れない場合は自動配置に設定しておくと間違いないでしょう。
配置を編集:インスタグラム、フェイスブック、メッセンジャーなど、細かい設定をします。
広告クリエイティブの作成
広告クリエイティブの作成は、動画や静止画、カルーセル広告など、目的に合わせた形式を選びます。テキストやCTA(コールトュアクション)も設定して、伝えたいメッセージを適宜、組み込んでください。
実際に広告クリエイティブを設定したら、プレビューモードがあるので、どのように表示されるのか確認しましょう。ストーリー用クリエイティブの上部がインスタグラムのアイコンと被ったり、文字や画像が見えずらくなるケースが多いので注意が必要です。
予算や掲載期間を設定して広告の掲載
予算設定は2種類から選択できます。1日ごとの予算が細かく決まっている場合は「1日の予算」、特定の期間でまとまった予算が決まっている場合「通算予算」に設定しましょう。
設定した予算を越えることがないので安心です。
クレジットカードの登録も完了したら、注文確定ボタンを押します。審査完了後、承認され次第設定どおりに配信されます。一通り、最終チェックをしてから配信しましょう。
Instagramの動画広告の料金形態
インスタグラムの動画広告は、多くの企業が認知度向上や商品・サービス販売促進のために出稿しています。細かい設定とさまざまな表示形式でアクションを起こさせて楽しむことができます。
インスタグラム広告には4種類の課金方法があります。それぞれ料金の発生タイミングが異なるので、広告の目的に応じて料金形態を選んでください。
CPM課金
Cost Per Mille(コストパーミル)の略で広告が1,000回表示されるたびに料金がかかります。ユーザーの「いいね」やシェアなどの反応に対しては料金は発生しません。
表示回数が最大になるように配信されるので多くの人に見てもらえます。コストが50万で100万回表示された場合だと、500,000÷1,000,000×1,000=50となり、1,000回表示ごとの単価は50円です。
CPC課金
Cost Per Click(コストパークリック)の略で、ユーザーが広告リンクをクリックすると料金が発生します。費用対効果が明確で、広告にかかったコスト÷クリック数でコスト計算できます。
リスティング広告に利用される場合が多く、販売促進などに向いている課金形態です。クリック率が上がるほどコストがかかりますが、コンバージョン率が高い傾向にあります。
CPI課金
Cost Per Install(コストパーインストール)の略で、アプリがインストールされると料金が発生します。ユーザーに広告リンクをクリックすると、App StoreやGoogle Playストアなどのページに飛んでアプリをインストールを促します。
表示やクリック課金はなく、アプリのインストール時のみに課金されるので、余計な費用が掛からないのが特徴です。CPIの計算式は獲得コスト÷インストール数です。
CPV課金
Cost Per View(コストパービュー)の略で、動画広告1回の視聴に対するコストのことです。動画広告の場合、視聴してもらうことが重要なためCPVの課金形態がおすすめです。
「いいね」などユーザーの反応に関係なく費用が発生します。動画での認知度向上のために使用する企業が多いです。
CPV計算式は広告コスト÷再生回数です。広告コストが50,000円で再生回数が5,000回だと、単価は10円になります。
Instagramの広告運用のポイント
若い女性ユーザーが中心でしたが、近年では年齢層も広まっている傾向です。男女差もなくなってきており、ますますコミュニティが楽しめます。インスタグラム広告には運用のポイントがあります。
ユーザーが多く視覚的に訴求がしやすいのが特徴です。その分たくさんの投稿の中に埋もれてしまう可能性があります。ポイント3つを抑えて注目してもらえる広告出稿にしましょう。
動画広告が画像より効果的
画像・動画どちらでも広告の記載は可能ですが、どちらかというと訴求力が強いのは動画のほうです。テキスト・イラスト・写真のみの画像よりも、動きのある動画の方が詳細に雰囲気や情報を伝えることができます。
画像と動画では伝えられる情報量に大きく差があります。数値で換算すると、画像だと1枚で1,000文字伝えられるのに対し、動画だと1分間で1,800,000文字に相当する情報を伝えられます。
インスタグラムでは、画像は最大10枚まで添付可能です。画像数枚をスライドして見るよりも、自動で動く広告の方が自然と情報が入りやすいといえます。動画の方がインパクトのある広告にでき、目に留めてもらえるような工夫を凝らすことができて効果的です。
広告の目的設定・ターゲット設定が大事
広告を出す目的は何でしょうか。またその目的はどのターゲットに向けたものでしょうか。的確に設定しないと的の外れた広告発信となってしまいます。目的に応じてCTAも異なるので、大事な設定です。
目的は以下のような設定があります。
- ブランディング:ブランドの知名度を上げる
- トラフィック増加: WEBサイトのアクセス数を増やす
- リード獲得::問い合わせや登録フォームの送信など具体的なリード獲得
- 売上向上:自社の商品やサービスを購入してもらうため
ターゲット設定は以下のような設定があります。
- デモグラフィック:年齢、性別、地域などの属性を絞る
- 興味関心:ユーザーの興味、関心に紐づける
- 行動:過去のWEBサイト訪問履歴や購買履歴で絞る
動画の長さは15秒にまとめるのが有効
フィード・発見タブでは最長60秒、ストーリーズ10秒未満、リール最長90秒未満となります。インスタグラムの動画の長さはYouTubeに比べると、とても短いのが特徴です。
インスタグラム広告の場合は、15秒以内に収めるのがよいでしょう。SNSは隙間時間で利用するユーザーが多いため、じっくり見れる長い動画よりはコンパクトにまとめた動画が好まれます。
特にストーリーズはタップで次々と別の投稿に切り替わります。広告動画の最初の1.7秒がポイントとなります。広告制作の際は、冒頭に注力を注ぎましょう。
インスタやほかのSNSで拡散が見込めるクリエイティブになるよう工夫
インスタグラムはほかのSNSに比べて拡散力が低いです。クリエイティブをほかのSNSへ拡散できるように工夫するには、以下のようなコツがあります。
- ハッシュタグを活用する:「#」のあとにキーワードを付けると、タグになり検索ができます。
- ユーザーエンゲージメントを高める:コメントへの返信やいいねを返すことで拡散力向上になります。
- リポストを活用する:ほかのユーザーの投稿を自分のアカウントで再投稿する機能です。
- 積極的にストーリーを更新する:フォロワーとの接触機会が増えて深いつながりを築けます。
- 他のSNSと連動させる:FacebookやTwitterでシェアするなどほかのSNSとの連動も可能です。
- 投稿時間帯を意識する:多くの人に見てもらいやすいのは7~8時、12~13時、19~22時です。
無音でも内容が伝わるようにする
インスタグラムはスマホ片手に、どこでも気軽に視聴して楽しめます。そのため通学・通勤時、お昼休憩など屋外での隙間時間や移動中の利用が多いのが特徴です。
インスタグラムのストーリー・フィード・リール・ライブ・広告などには、BGMなどの音が設定されていることが多いです。電車やオフィスで「開いたとたん急に大音量がなってしまった」なんてことがならないように、音をオフにして視聴することができます。
インスタグラムは以外に無音で視聴している人が多いので、無音でも内容が伝わるようにするのがよいでしょう。テロップや字幕、画像などで工夫してください。
Instagram広告運用でみるべき効果測定指標
インスタグラム広告の効果測定は、「広告マネージャ」のキャンペーン名をクリックすることで、データ詳細を確認できます。その他「Googleアナリティクス」「外部サービス」でも効果測定が可能です。
数値の言葉と意味
広告マネージャのデータにおける数値の意味は、つぎのとおりです。
- 対象:広告キャンペーンがリーチしたユーザー、リーチできそうなユーザーの数値比較グラフ
- リーチ:指定した期間に広告を見たユーザーの数
- ソーシャルリーチ:「いいね」やイベント参加に返事をした友達の数
- レスポンス:広告閲覧から24時間以内、もしくは28日以内にアクションを行った回数のグラフ
- キャンペーンのリーチ:キャンペーン全体の広告を閲覧したユーザー数
- 頻度:ユーザーが広告を見た平均回数
- クリック数:広告のクリック数
- CTR:指定期間での広告のクリック率
- 入札価格:ワンクリック(CPC)と1000インプレッション(CPM)あたりの広告の最大掲載料金の変更が可能
目的に応じた指標
すべての数値を確認することは不要です。認知度拡大の場合、重要な指標は「リーチ」や「インプレッション」です。クリック率やクリック単価の優先度は下げましょう。
アプリのインストールを目的とする場合は「CPI」を重要指標として設定します。目的達成のための指標が何かで考慮しましょう。
Instagramの広告ポリシー
インスタグラムには広告ポリシーがあり、どのような広告でも出稿できるわけではありません。出稿の前にポリシーに沿った内容かどうか選別するための審査がおこなわれます。
審査時間は一般的に24時間です。審査に落ちた場合でも再審査を受けられますが、何度も落ちてしまうとアカウント停止になってしまうので注意が必要です。広告ポリシーの概要を把握しておきましょう。
Instagramの広告ポリシーの概要
大きく分けると以下のようなNGコンテンツの規定があります。
- 許容されないコンテンツ:違法なコンテンツ、またはMetaのテクノロジーを利用する人々にとって容認できないと思われるコンテンツ
- 偽装コンテンツ:人を欺いたり、誤解を与えたりするおそれのあるコンテンツ
- 危険なコンテンツ:人々の健康や安全に悪影響を及ぼしかねないコンテンツ
- 不適切なコンテンツ:ネガティブなエクスペリエンスにつながる可能性のあるコンテンツ
- コンテンツ特有の制限事項:特定の種類のビジネスや商品に関連するコンテンツ
- 知的財産権の侵害:第三者またはMetaの知的財産権を侵害するコンテンツ
- 社会問題、選挙または政治に関する広告:社会問題、選挙、政治に関する見解を助長するコンテンツ
- 製品およびフォーマットに特有のポリシー:フォーマット特有の追加要件に関連するコンテンツ
Instagramの広告ポリシーに違反しないためのポイント
広告ポリシーに違反していると審査に通らないので、審査落ち回避のためのポイントを3つ紹介します。一般的によくある審査落ちの例はこちらです。
- 年齢制限に関するもの:タバコ、お酒、成人向けのコンテンツなど法的に年齢制限のあるもの
- 個人を特定するもの:プライバシー侵害の危険性があるもの
- 公序良俗に反するもの:常識的に考えて適していないもの
インスタグラム広告ポリシーの詳細の説明は、Meta社の公式サイトで確認してください。
Instagram広告運用は代行業者に依頼するのが得策
インスタグラムの運用に困ったときは、代行業者に依頼するのも一案です。代行業者へ依頼する際のメリットや費用、代行業者の選び方を紹介します。
出稿は難しくないが成果を出すのが難しい
単に広告を出稿するだけなら、画面の案内に沿って操作するだけなので誰でもできます。
ですが、出稿したら終わりではなく、広告運用をして企業の目的のための効果出せなければなりません。
適切な広告戦略やクリエイティブの遷移先ページの制作、ターゲティングや入札価格の設定など、複雑な要素がたくさんあります。「こうすれば成功する」ということは一概には言えず、状況で変わってくるので、経験則がないと判断が難しいのが広告運用です。
Instagram広告運用は代行業者に依頼するメリット
代行業者に依頼するメリットは以下のようにたくさんあります。
- 費用対効果を上げられる
多くの事例の分析から得たノウハウを持っているので、自社で運用するより費用対効果が上がりやすいです。
- リソース不足を補える
軌道に乗せるまでに時間がかかり、他の業務に支障が出る可能性があります。
- アップデートにも迅速に対応
競合が多い中、アップデートはできるだけ早い対応がよいです。
- PDCAサイクルの構築
長期的な効果のため事前準備や分析などをおこない運用します。
- インハウス化支援を受けられる
将来的に自社で運用したい企業へのプラン提供がある会社もあります。プロからノウハウを得ることができます。
Instagram広告運用を代行してもらうときの費用相場
インスタグラムの広告費用の相場は以下のようになっています。
- クリック課金(CPC)
1回クリックされるたびに課金:1クリック50~100円
- インプレッション課金(CPM)
1回表示されるたびに課金:1,000回表示500~1,000円
- 動画再生課金(CPV)
10秒以上動画を視聴した時に課金:1再生5~7円
- アプリインストール(CPI)
アプリがインストールされるたびに課金:1インストール100~150円
代行業者に依頼する場合は、上記の広告費用に加えて手数料がかかります。一般的に代行依頼するとひと月の費用は20~30万が相場となります。
Instagram広告運用の代行業者の選び方
たくさんの代行業者がありますが、「近い」「安い」などの理由だけで決めてしまうと公開してしまいます。インスタグラム広告の代行業者の選び方のポイントを3つ紹介します。
似たようなジャンルの運用実績があるか
ホームページで実績を公開している会社が多いのでチェックしてみましょう。似たジャンルの実績があれば経験則に沿った運用提案をしてもらえます。
料金体系は予算と合うか
初期費用や追加料金などが発生します。長期継続できるよう出せる予算を決めて事前に料金を確認してください。
クリエイティブの制作は可能か
運用だけでなくクリエイティブの制作を依頼するなら、制作例を確認してイメージにあう制作が可能か確認してください。
エヌフォースなら動画制作を広告運用をワンストップで対応
インスタグラム広告の動画制作、広告出稿、運用代行まですべて任せられる制作会社はエヌフォースです。株式会社エヌフォースについて紹介します。
広告制作
Unityエンジニア、3DCGデザイナー、VFXアーティストたちとの独自ネットワークを形成しており、質の高いクリエイティブになります。
キャスティング・インフルエンサー
5,000名を超えるリスト保有しており、広告の素材制作、PR投稿、コラボなど柔軟に対応可能です。
SNS運用
ヒアリングにてKPIを明確化して、競合やアナリティクスの分析を行い戦略を練りながら運用をおこないます。
実績
ベンチャー企業様から東証プライム上場企業まで業種・業界問わず幅広い実績があります。芸能人などのSNS運用代行なども多数実績があります。
企画・媒体選定・予算・表現方法など、いつでも無料で相談可能です。以下のリンクから、ぜひインスタグラムでの動画広告運用を相談してみてください。
株式会社エヌフォース 代表取締役/協同組合日本映像事業協会 正組合員 広報委員
[略歴/プロフィール]
2012年都内のフォトスタジオで働き始める。その後、スチール/動画撮影のディレクション・カメラマンを経て、2016年に株式会社エヌフォースを設立。動画制作、SNS運用(YouTube、X、Instagram、Facebook、TikTok、LINE)、キャスティングを行う。大日本印刷株式会社、ソフトバンク株式会社、株式会社東芝など上場企業からベンチャー企業まで累計3,000本以上の映像制作を手掛ける。2024年4月より協同組合日本映像事業協会の正組合員となり、広報委員に就任。