動画制作に適したSNSとは?広告、マーケティング動画配信のポイントや事例を紹介
現代のマーケティングにおいて、SNSは企業がメッセージを伝えてターゲットと直接的に関わるための重要なツールです。世界で20億人が利用するYouTubeから、ショート動画に特化したTikTokまで、さまざまなプラットフォームが登場し、それぞれ異なるユーザー層と有効な活用方法が存在します。
この記事では、動画配信に最適なSNSプラットフォームの、それぞれの特性や狙うべきターゲット層について具体例と共に詳細に解説します。SNS動画を広告・マーケティングに活用したいと考えている方は、ぜひ最後まで読んでSNS動画広告を運用する際の参考にしてください。
目次
動画配信向きのSNS7選|特徴やターゲットも解説
企業のマーケティング戦略において、動画コンテンツの力は計り知れません。特にSNSを利用した動画配信は、幅広いターゲットの目に触れるため、見込み客に認知してもらうための効果的な手段のひとつになっています。
本記事では、動画配信に適したSNSを紹介し、各プラットフォームの特徴や狙うべきターゲットを解説します。
YouTube|世界20億人が利用する動画配信プラットフォーム
YouTubeは、利用者が世界で約20億人、日本で約7,120万人(2024年2月現在)を誇る世界最大の動画共有サービスです。
年代や性別を問わないユーザー層の広さで、あらゆるターゲットにアプローチが可能なプラットフォームです。教育からエンターテインメントまで、多岐にわたるコンテンツが存在し、Webブラウザーからスマートフォンアプリまでさまざまなデバイスから視聴されています。
Instagram|動画や画像の共有に適したSNS
Instagramは、利用者が世界で約14億7,800万人(2022年1月時点)、日本で約3,300万人(2019年6月時点)のSNSです。写真や動画コンテンツの共有に特化しており、特に若年層に人気のプラットフォームになっています。
世代別の利用率を見ると特に10代~20代の利用率は約7割と多くの人が利用しています。女性ユーザーが多いと思われがちですが、ユーザーの男女比率はほぼ半々の割合となっています。
Instagramは、静止画や動画を用いた通常投稿(フィード投稿)やストーリーズ投稿によるブランディングに適しているのが特徴です。一方で、動画ツールの「Reels」や「IGTV」と呼ばれる長尺の動画をアップロードできるプラットフォームとも連携しており、配信できる動画の長さも多様化しつつあります。
LINE|国内ユーザー9,500万人と多くの日本人が利用
LINEは、特に日本において生活インフラ化しているといっても過言ではないメッセージアプリです。全世代での利用率が高く、特に30代までは90%を超える利用率を誇っています。男女の利用率も均等です。
利用者数は世界で約1億9,900万人(2023年8月時点)で、日本では約9,500万人(2023年3月時点)のアクティブユーザーを持っています。
LINEはリアルタイム性に優れており、友人や家族、グループとのコミュニケーションに活用されています。LINEでは、LINEデモグラフィック配信、オーディエンス配信、類似配信という3つの方法で動画広告を配信できます。日本市場をターゲットとした動画広告の配信に有効なSNSのひとつです。
X(旧Twitter)|10代~20代の利用者が多い
X(旧Twitter)の利用者数は世界で約2億2900万人(2022年4月時点)、約6745万人(2023年1月時点)です。世界の男女比率は男性が約70%、女性が約30%、日本では男性が約60%、女性が約40%です。Xではテキストによる投稿が主流ですが、動画を用いたマーケティング活動も頻繁に行われており、15秒程度の印象に残りやすい動画を投稿することでターゲットに興味を持ってもらえることが特徴です。
リアルタイム性が高く、拡散力が強いためいわゆる「バズ」を起こすことで認知を拡げられる可能性があります。トレンドに敏感なユーザーが多いため、キャンペーンや速報などタイムリーな情報を公開する場合には特に有効です。
「タイムライン」「検索結果」「おすすめフィード」のなかに動画つきの記事を掲載可能です。特に「タイムライン」に掲載される広告は通常のフィード(投稿)と近い見た目をしているので、ユーザーに動画広告だと意識させずに「いいね」や「リツイート」をもらえるのが特徴になっています。
Facebook|世界29億人超が利用する世界最大規模のSNS
Facebookの利用者数は世界で約30億7000万人(2024年1月時点)、日本では約2600万人(2019年7月時点)に利用されている世界最大規模のSNSです。世界の男女比率は男性が約56%、女性が約44%、日本では男性が約48%、女性が約52%になっています。
Facebookの動画マーケティングは、訴求したいターゲットの関心や行動に基づいた広告配信ができるのが特徴です。Facebook動画広告では推奨されている動画の秒数は15秒ですが、最長240分までの動画投稿ができ、配信面に合わせて1.91:1、16:9、1:1、4:5、2:3、9:16のアスペクト比に対応しています。
また、インサイトツールを利用して効果測定を行い、マーケティング戦略の最適化が行えるメリットもあります。「ショップ」機能を活用すれば有形商品の販売やECサイトへの集客にも有効です。一方で、日本では30代~40代がメインユーザーとなっているため、10代〜20代への訴求には不向きという面もあります。
TikTok|ショート動画に特化したプラットフォーム
TikTokの利用者数は世界で約10億人(2021年9月時点)を超え、日本では約1700万人(2021年8月時点)が利用しています。世界の男女比率は男性が約40%、女性が約60%で、日本でも同様の傾向が見られます。2023年度の調査によると、TikTokのユーザー年齢層は平均35.95歳となっています。
TikTokの動画マーケティングは、クリエイティブな短編動画を通じてターゲットに興味を促すことが特徴です。音楽やトレンドを取り入れたコンテンツが特に人気で、若年層を中心に幅広い年齢層に見てもらえます。
ハッシュタグチャレンジなどの機能を利用してユーザー参加型のキャンペーンを展開しやすく、ブランドの認知度向上やコミュニティ形成に効果的です。短い動画だからこそクリエイティブでエンターテインメント性の高いコンテンツが好まれるため、視覚的にインパクトのある動画が求められます。
SNS動画での広告やマーケティングのポイント
SNS動画広告やマーケティングの成功の鍵は、ターゲットが関心を持つようなクリエイティブなコンテンツの制作にあります。短くても、ストーリー性があり、視聴者の感情に訴えかける動画が効果的です。
プラットフォームごとの特性を理解したうえでコンテンツ制作を進めましょう。例えば、TikTokではトレンドを取り入れたエンターテインメント性の高い動画、Instagramでは美しく洗練されたビジュアルが求められます。
アプローチしたい層に合わせた動画を配信し、効果測定をしながら動画配信の戦略を調整することも大切です。
ターゲットをとらえて制作する
SNS動画を用いた広告で狙ったターゲットにアプローチするためには、まずターゲット層を明確に定義することが重要です。そのうえで、ターゲットの興味・関心を引きつける動画を制作しましょう。
例えば、若年層をターゲットにする場合は、TikTokのようなプラットフォームで流行りの音楽やダンスを取り入れた動画が効果的です。一方で、ビジネス関連のコンテンツに関心のある層をターゲットにする場合は、YouTubeやFacebookやInstagramなどのSNSで商品・サービスの特徴や価格などの情報を盛り込んだ動画を提供するのが有効です。
ターゲット層の興味やニーズを深く理解し、それに合わせた動画コンテンツを制作しましょう。
ストーリー性を持たせる
動画にストーリー性を持たせることで、視聴者の感情に訴えかける印象的なコンテンツを配信できます。
ストーリー性がある動画は、単に商品やサービスを紹介するよりも視聴者に強い印象を与えることができ、ブランド・商品への共感や信頼を得るのに効果的です。視聴者が自分の体験や感情とリンクさせやすいストーリーを用いることで、共感を持ってもらえる効果や、SNS上でのシェアによる拡散を促せます。
ターゲットの興味やニーズに合わせた、魅力的なストーリーの構築が、効果的な動画を制作するうえでのポイントです。
サムネイルにもこだわる
動画がメインであるYouTubeなどのSNSでは、サムネイルが再生回数を左右する場合も少なくありません。サムネイルは視聴者が最初に注目する場所であり、動画をクリックするかどうかの重要な判断材料となります。
魅力的で目を引くサムネイルは、高いクリック率を促し、より多くの視聴者を動画コンテンツへと導きます。サムネイルには、動画の内容を象徴する画像や、興味を引くキャッチコピーを用いることが効果的です。
色使いやフォント選びにもこだわり、ターゲットオーディエンスの注意を引くデザインを心がけましょう。ユーザーに視聴を促すために、サムネイルは細部まで丁寧に作り込む必要があります。
SNSごとの適切な長さで制作する
SNSごとにユーザーの好みやプラットフォームの特徴は異なります。SNSの最適な動画の長さを理解して制作することが重要です。例えば、Instagram、Facebook、X、TikTokでは15秒程度の短い動画が好まれ、YouTubeでは10分程度のより長いコンテンツが受け入れられやすい傾向にあります。
効果的なSNS動画広告やマーケティングをおこなうために、SNSの特性やユーザーの嗜好をふまえて動画の長さを調整しましょう。短い動画は即座にメッセージを伝えるのに適しており、長い動画は詳細な情報提供やストーリーを展開するのに役立ちます。
ターゲットを惹きつけるうえで適切な長さのコンテンツを提供し、視聴率を向上させましょう。
SNS動画は短めの尺がトレンドに
最近のSNS動画は、短めの尺が好まれる傾向にあります。マイクロソフトのカナダ研究チームが2,000人の被験者を対象に行った研究結果では、人間の集中力は「金魚以下」との意見もあります。これは、人間の集中力は8秒で、金魚は9秒だったことから発表された見解です。情報過多のSNSのなかでユーザーの注意を瞬時に引くためには、15秒から1分以内の動画が適しています。
短いフォーマットは、特に若年層を中心に視聴数を生み出し、いいね、コメント、シェアに繋がりやすいため、マーケティング戦略において重要な役割を果たしています。
SNS動画制作の事例5選
SNSでの動画広告の成功事例を紹介します。YouTubeではジョブカンが、FacebookではBMWが、LINEでは楽天証券がそれぞれ独自のアプローチで成果を上げました。TikTokではAnkerが、X(旧Twitter)ではDMMTVがユニークな戦略で注目を集めています。
プラットフォームの特性を活かしてターゲットに合わせたクリエイティブな動画制作が、動画マーケティングにおける成功のカギです。
YouTube動画広告の成功事例|ジョブカン
ジョブカンのYouTube動画広告は、勤怠管理システムの便利さと効率性を前面に押し出した事例です。冒頭でインパクトのあるシーンを設け、視聴者の注意を引きつける工夫がされています。
15秒の短尺動画を複数バージョン用意し、視聴者が飽きることなく情報を得られるように配慮されています。その結果、高い視聴維持率とブランド認知の向上を実現しました。
YouTube広告は視聴している動画の間に入る形式の広告であるため、冒頭にインパクトがあることで視聴維持率を高くする工夫がされています。
Facebook動画広告の成功事例|BMW
BMWのFacebook動画広告は、高級車の魅力を最大限に引き出す内容でターゲット層の心を捉えました。動画は製品の特徴や利用シーンを細かく描き出し、視聴者にBMW車のライフスタイルへのフィット感を感じさせます。
BMWの用いた戦略によりブランドへの興味を喚起し、具体的な購入検討へつなげています。Facebook広告はフィード広告やストーリーズ広告、インストリーム広告など多様な広告形態が特徴です。
プラットフォーム内でより効果的な広告を選択できるようになることも特徴のひとつです。
LINE動画広告の成功事例|楽天証券
楽天証券のLINE動画広告は、楽天証券の利便性を前面に押し出し、ユーザーに直接訴えかける戦略です。分かりやすいメッセージングと、LINEユーザーの利用習慣に合わせたコンテンツ設計により視聴者の関心を引き、サービスへの登録を促進しました。
楽天証券の事例は、ターゲットとプラットフォームの特性を理解することの重要性を示しています。静止画から動画のバナー広告にすることで、資料請求率を大きく伸ばした事例です。
TikTok動画広告の成功事例 | Anker
スマホ周辺機器で有名なAnkerはTikTokの動画を活用し、広告配信を行なっています。企業自体が動画を作成するのではなく、ユーザーに動画広告の作成を依頼し、配信しているのが特徴です。
実際に使っているユーザー目線で作成してもらえるので、メリットやベネフィットの説得力が高まります。企業が動画作成をしなくてもよいので、作成コストも抑えることが可能です。Ankerの事例では、40秒程度の動画で16,000以上の「いいね」を獲得しています。
X(旧Twitter)動画広告の成功事例|DMMTV
DMM TVは、Twitterにて短いながらも効果的な動画広告を配信しています。わずか6秒の広告ながら「550円」「見放題」「30日間無料」のシンプルなメッセージが3つ入っており、一目見ただけで伝えたい内容が伝わる設計です。
配信から1日ほどで110万回再生されており、多くの人が動画を視聴しています。短い動画で明確なメッセージを伝えることで、大きな注目を集められる好事例です。
SNS動画は動画制作会社に依頼するのがおすすめ
SNS動画の制作は専門知識と技術が要求されるため、動画制作会社に依頼することがおすすめです。制作会社に依頼することで、ターゲットに響くクリエイティブな動画を作ることができ、SNSでの企業ブランディングやマーケティング戦略を推進できます。
専門会社は最新のトレンドを把握していてマーケティング効果の高い動画を提供可能です。
動画制作会社を活用するメリット
専門的な技術と豊富な経験を持つ動画制作会社では高品質な動画制作が可能です。最新のトレンドや効果的なマーケティング戦略を理解しているので、目的やターゲットに合わせた動画を制作できます。
動画制作を自社で行おうとすると、必要な機材やソフトウェアの購入費用やスキル習得までの時間を要します。コストを抑えるためにフリーランスに依頼する手段もありますが、品質の偏りや体調不良で制作がストップしてしまうリスクもあるので注意しましょう。
その点、動画制作会社に依頼すれば、動画の企画から撮影、編集、配信までの一連の流れを任せることができるため、時間とコストの節約にもつながります。
これらのメリットは、特にSNS動画のように短期間で高い反響を得たい場合に、効果が高いです。
ターゲットに則した高品質なSNS動画が制作できる
SNSでの動画広告には、ターゲットに合わせた動画を発信することが大切です。制作会社に依頼するメリットのひとつに、ターゲットに合わせた高品質なSNS動画を制作できる点にあります。
専門的な制作チームは、市場のトレンドを把握し、企業のブランドイメージやマーケティング目標に沿った内容の依頼が可能です。また、ターゲットに合わせた高品質なSNS動画を制作することで最後まで見てもらうことができます。訴求したいポイントであったり、企業のブランドイメージをターゲットに理解してもらえます。
最終的に購買行動につながるだけでなく、ブランドのファンを増やす効果も期待できます。
自社の社員の負担を軽減できる
動画制作を社内で行う場合、企画立案から撮影、編集、配信までの一連の作業は、想像以上に社員の負担になります。動画制作に特化したスキルや経験を持つ社員がいない場合、高品質な動画を制作することは困難です。
結果として、制作プロジェクトの遅延や品質低下につながる可能性があります。動画制作会社に依頼することで、これらの問題を解決できます。専門的な制作チームが動画制作の工程を担当するため、社員の作業負担を大幅に軽減することが可能です。
また、社内リソースを他の重要な業務に集中させることができるため、業務効率にも寄与します。動画制作会社の利用は社員の負担を軽減し、より戦略的な業務に注力できる環境を整えることに貢献します。
動画発信の納期に合わせて制作してもらえる
SNSマーケティングにおいては、タイミングが重要です。特定のイベントやキャンペーンに合わせて動画を発信することで、最大の効果を期待できます。動画制作会社は、クライアントの納期要求に柔軟に対応することが可能です。
プロジェクトマネジメントのノウハウと効率的な制作フローを持っているため、納期から逆算した制作スケジュールの提案や短納期でも高品質な動画制作を実現します。急な依頼や変更にも迅速に対応できるため、マーケティングの重要なタイミングを逃すことがありません。タイムリーなコンテンツ配信は、SNS上での話題性やターゲットの認知獲得に直結します。
効果測定やマーケティング戦略の策定なども可能
動画制作会社では、マーケティング戦略の策定や動画公開後の効果測定も可能です。動画を制作するだけでなく、動画が実際にどのような影響を与えたかを定量的に計測し、次のアクションプランの策定に役立てられます。
動画の視聴データやユーザーの反応を分析し、動画コンテンツの改善点を見つけ出すことができます。分析結果をもとに、マーケティング戦略の最適化が可能です。
包括的なサービスを提供する動画制作会社を活用することで、企業はSNS動画を用いたマーケティング活動をより戦略的に、かつ効率的に進められます。
SNS動画に適した制作会社の選び方
SNS動画に適した制作会社を選ぶ際は、SNSトレンドに敏感であるか、ターゲットオーディエンスに響くコンテンツを制作できるかが重要です。また、動画の目的に応じた戦略的な提案力や、効果的な動画を短期間で提供できる実行力も見極めるべきポイントです。
取引先や過去の実績、動画制作以外にもSNS運用やキャスティングの知見があるのかも確認し、制作会社が自社のビジョンやブランドイメージに合致するかを検討しましょう。効果測定や分析を行い、マーケティング戦略に活かせるかも、選定基準のひとつです。
これらの要素を総合的に考慮し、自社に最適なパートナーを見つけることが、SNS動画マーケティングの成功への鍵です。
SNS動画の実績を確認
SNS動画に適した制作会社を選ぶ際には、制作会社のSNS動画に関する実績を確認しましょう。さまざまなSNSプラットフォームでの動画配信の実績があれば、より望ましいといえます。
実績のある制作会社は、どのようなコンテンツがターゲットの興味・関心を引くことができるかを理解しています。過去のプロジェクトで培ったノウハウを活かして、業界やターゲットに合わせた動画制作が可能です。
実績を確認することで、その制作会社がニーズに対応できるかどうか、期待する品質を提供できるかを見極めることができます。ポートフォリオやクライアントからの推薦、レビューをチェックし、実際に成功を収めた事例を確認することが重要です。
自社のブランドイメージとの整合性や制作可能なジャンルの広さ
自社のブランドイメージや発信したい動画のコンセプトに沿った動画を制作できるかは、制作会社選び次第です。自社の価値観やメッセージを伝え、ターゲットとの共感を生み出す動画を制作するためには、制作会社の理解と協力が不可欠です。
幅広いジャンルの動画制作が可能な会社であれば、異なるマーケティング戦略やキャンペーンに柔軟に対応できます。動画制作において長期的なパートナーシップを築くうえで有利になります。
制作会社がこれまで手掛けてきたジャンルの範囲を確認し、自社の多様なニーズに応えられるかを検討しましょう。この過程では、会社のビジョンや制作に対する考え方も評価すべきポイントです。
提案・ヒアリング内容の納得感
SNS動画の制作会社を選定する際、提案やヒアリングの段階での納得感は非常に重要です。制作会社が、依頼主の動画発信の意図や目的をどれだけ理解しているかを確認しましょう。
丁寧なヒアリングは、クライアントのニーズや期待の把握や、具体的かつ創造的な提案につながります。依頼主のビジョンやブランドメッセージを反映した動画コンテンツを提案できる制作会社は、ニーズに合った高品質な動画制作が可能です。
ヒアリングを通じて、制作会社とのコミュニケーションがスムーズに行えるかどうかも見極められます。クライアントと制作会社が課題や解決策を率直に相談し合える関係を構築することが、ニーズに合ったSNS動画を制作するための重要なステップです。
動画・マーケティング全体の運用サポートがあるか
マーケティング戦略全体の運用サポートが提供されるかどうかも、重要な要素です。動画をマーケティングに有効活用するためには、目標達成に向けた活用法をも工夫する必要があります。そのため、効果測定や事後のマーケティングサポートを提供する制作会社を利用するのが望ましいでしょう。
動画投資の投資収益率を最大化し、継続的なビジネス成長に寄与するコンテンツ制作が可能です。また、長期的な視点でのパートナーシップを築けるため、一貫した品質と戦略的な動画コンテンツ提供が期待できます。
SNS動画制作の相場
SNS動画制作の相場は、プロジェクトの規模、動画の長さ、制作に必要なリソースや特殊な要求によって大きく変動します。短いSNS用のプロモーションビデオやブランドビデオの制作費用は、数万円から数百万円の範囲で変動することが多いです。
シンプルな動画であれば、10万円未満で制作可能な場合もあります。たとえば、エヌフォースでは小鳩塾様やマルカ様の広告アニメーション動画を10万円未満かつ1週間以内に制作した実績を持ちます。
一方で、高度なグラフィックやアニメーション、複数のロケーションでの撮影が必要な場合、費用は数百万円に上ることもあります。
初期の企画段階やアイデア出しにも費用が必要です。撮影機材のレンタル費用、俳優やナレーターの起用、後処理の編集作業など、プロジェクトに必要な各種サービスに応じて費用が加算されます。
さらに、SNS動画はターゲットとするプラットフォームによって最適なフォーマットや長さが異なるため、複数のSNSチャンネルで使用するために異なるバージョンを制作する場合には5万円~30万円が必要です。
効果的なSNS動画を制作するためには、自社のブランドイメージやマーケティング戦略に合致した高品質な動画を提供できる制作会社を選びましょう。安易に制作費用だけで会社を選ぶのはおすすめしません。
今までの内容を踏まえて、信頼できる制作会社を探しましょう。
SNS動画制作ならエヌフォースにご相談ください
SNSでの動画配信は、マーケティング戦略において欠かせない要素です。しかし、どのSNSプラットフォームを選ぶべきか、また、効果的な動画配信のためのポイントは何かという疑問をお持ちの企業のWebマーケティング担当者様は少なくありません。
エヌフォースでは、動画制作とSNS運用において豊富な実績があり、各SNSの特性を活かした動画制作・配信のサポートをいたします。Facebook、Instagram、X、YouTube、TikTokなど、各SNSの特性を理解し、目的に応じた最適な配信戦略を提案いたします。
ターゲットの興味や関心を惹く動画制作から配信後の効果測定まで、一貫したサポートを提供します。質の高い動画を制作しSNSマーケティングに活用したい方は、ぜひエヌフォースにご相談ください。エヌフォースは、皆様の動画マーケティングの成果を高めることにコミットします。
守田 勧 もりたかん Morita Kan
株式会社エヌフォース 代表取締役/協同組合日本映像事業協会 正組合員 広報委員
[略歴/プロフィール]
2012年都内のフォトスタジオで働き始める。その後、スチール/動画撮影のディレクション・カメラマンを経て、2016年に株式会社エヌフォースを設立。動画制作、SNS運用(YouTube、X、Instagram、Facebook、TikTok、LINE)、キャスティングを行う。大日本印刷株式会社、ソフトバンク株式会社、株式会社東芝など上場企業からベンチャー企業まで累計3,000本以上の映像制作を手掛ける。2024年4月より協同組合日本映像事業協会の正組合員となり、広報委員に就任。